【読了】ホリエモンとオタキングが、カネに執着するおまえの以下略【タイトルどうなの】
読み終わった。1時間ちょっとぐらいだったかなぁ。サラっと読めた。
一言 ⇒ 【貨幣経済から評価経済に移行してみちゃどうだい、世界よ】
ホリエモンとオタキングが、カネに執着するおまえの生き方を変えてやる! (一般書)
- 作者: 堀江貴文,岡田斗司夫FREEex
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2014/05/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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内容としては非常に興味深いところも多かったんだけど、オタキングのex制度(パトロン制度というか、弟子をとる制度というか。弟子からおカネをもらって生活を安定させることによって、師匠は作り上げたものをフリーで提供するようなシステム)の話と、ホリエモンがロケット作りたいんだよーとか、オネアミスの翼の続編を作るとしたら今の社会の仕組み上はどうなるかなー的な話が大部分を占めてた気がする。
確かに、本文中に書いてある「経済が貨幣経済から評価経済に移行したら、カネに執着する生き方は変わる」んだとは思うんだけど、内容とタイトルがマッチしていないよね。対談の内容としては非常に面白かったんだけど、ちょっとタイトル詐欺的な気がしないでもない。
ついでに言うと、最終的には評価経済に移行してやっていくためには、それなりの知名度やら評価やらがないと、そこで生きていくことが難しいはずだ。これを読むような人の中には、やる気に満ち溢れている人もいるんだろうから、そういう人は頑張ればいいと思うんだけど、そのほかの人たちは「うーん」って感じだろうなぁ。
「結局評価されるような何かがなきゃこの本終わりじゃん」
みたいな。うん。評価されるような何かがあれば生きていけるよ、そのやり方は特には本には書かないけど、まぁ頑張れ。みたいな。そんな本だとも取れた。
他にも色々と気になったところはあったんだけど、
ロフトプラスワンのような場所でトークイベントを1回すれば、150人~200人程度のお客さんが入って、12万円もらえる。新書1冊の印税の1/5~1/6というところだけど、本を欠くよりずいぶん手間は少なくて済む。だけど、こんな風に売り上げを計算していてもつまらないし、そこに未来はないと考えるようになりました。
まぁ、未来があるかないかは別として、以前かかわったことのあるロフトプラスワンだと大体このぐらいで回ってるのか、と納得。確か入ったお客さんの飲食代がどーとか聞いたことがある。
ひとの忠誠心というのは、給料を払うだけではなく、給料をとることでも発生します。お金の流れは、インでもアウトでも、別にどっちでもいいんですよ。
子供のころ、親から小遣いをもらいますが、小遣いをもらっているから親に忠誠心を持つわけじゃないでしょ。大人になったら、今度は親に小遣いをあげるようになるけど、こっちの方が親を大事に思ったりもする。
下の者が上に忠誠心を持ったり働いたりするのは、お金が上から下に流れるからではない。(中略)
普通の会社だったら、社員は給料をもらっているからやめられなくて、それがお互いの関係をダメにするんです。
ここは確かにそう思った。オタキング、よく考えてるよなぁ。この人、好きでも嫌いでもないけど(WEBとかではあんまり良い噂聞かなかったりするから、真ん中よりは嫌いに偏ってるかもしれないが、でも気にはなってるぐらい)、でも、すごい頭使ってる人なんだなーと思う。これの例で言うと、勝間塾とかもそうだし、自分の身近なところだと、ほぼ日手帳とかもそうだ。あと、ちょっと高めのシャンプーがCM流すのは利用者に対しての満足感を高めるためだったよなとか、そういうところも関係してそうな気がする。
これ見て、以前やってた仕事をこのシステムに乗っけてやってみたら面白いだろうなー、そういえばうちの会社の副業規定ってどうなってるんだっけ、副業規定ってあほらしいよなー、なくなればいいのに、なんて思ったりした。
まじめにちょっと考えてみよう。たぶん面白いことができる。
他にも付箋貼ったところは結構たくさんあるんだけど、全部書いてたらきりがないので、とりあえずこんな感じで。個人的には面白いと思った。本の内容的にフルプライスの価値があるか?って言われたら少々疑問だけど。