金珍玉日記

世の中には麻辣珍宝麺というものも存在するみたいなので世の中は広いと思います。

【読了】なぜ勉強するのか?【人類の進歩に貢献するためさ、ボーイ】

リングとからせんとかループとか書いた人の本。

ひっじょーに面白かった。

一言で⇒【人類の進歩に貢献するためさ、ボーイ】 

なぜ勉強するのか? [ソフトバンク新書]

なぜ勉強するのか? [ソフトバンク新書]

 

 いやー、この人すんごい頭いいんだろうね、と思わせる内容。

実はお金をかけずに優秀な教師を集められて、来年度からでも実行可能な方法が一つあります。夏休み、冬休み、春休みをすべて休暇として教師に保障するのです。最近の学校教育においては、教師は夏休みでも毎日のように職員室に出勤しなくてはならなくなっています。
「ずるいって言われるんですよ、学校の先生だけが長い夏休みをとっていると」
結局日本の社会に蔓延しているのは妬みの感情なのです。一般のサラリーマンや事業主に比べて、教師が長い休暇をとる。これが許せないという理由で、休暇の日数をみんなと同レベルまでに引き下げてしまう。こんな醜い妬みがはびこっているようでは、日本の教育は決してよくなりません。
40日余りの夏休みは確かに長期です。普通の人にはとても味わえないようなバカンスを満喫できる長さです。だからこそ、その間は教師を雑務から解放し、普通の生活ではできないような体験を積んでほしいと社会が要請することも可能になります。
たとえば、ありふれた海外旅行ではいけないような国々を旅してもらってもいい。帰国後、教室で外国の歴史や美術について大いに語ってもらえば、子供たちは必ず触発されます。教師の経験を通じて、世界を知り、遠大なイメージを受け取れます。
人生において、優れた教師との出会いは子供の人生を大きく変えます。たとえ、不幸な家庭に生まれ育った子供であっても、一人の教師との出会いによって成長し、人生が切り開かれる可能性は十分あります。そのためにも、優秀な教師を学校に配置し、子供たちのために十分な休暇をとってもらうことは、社会にとってマイナスではないはずです。

この辺とか、すんごいよかった。今って学校の先生、夏休みとかないもんね、確かに。本当、妬みの構造とかなくなってしまえと思うけどね。下の世代をきちんと育てないと、そもそも今後の社会が成り立たない。

 

まぁ、今の政治家とか会社の上の方とかは「俺たちが逃げ切れればいいやへっへーん」ぐらいにしか思っていない人ばっかりなんだろうけど。

あくまでも映画の話ですが、興味深いのはアメリカ人が若者を犠牲にしないことです。特攻作戦を実行しても、突っ込んでいくのは年齢を重ねた世代であり、日本とは逆に自分の命をささげて、若い人々の命を救おうとします。大人たちがのちに続く世代に地球の未来を託し、自ら死を選ぶというストーリーになっている。この点が、日本が大戦末期にやった特攻とは決定的に異なります。 

 これも確かにな、って思う。言われてみるまでこの構造には気づかなかった。日本はもっと大人が責任を持って次世代をなんとかするという意識を持たないといけないよねぇ。なんでそうならないんだろうと不思議でならない。